CSR/社会的活動
CSRについて
環境、教育、文化、経済、人権、労働、人口、医療、地域、資源、安全、食料など社会問題は増殖している。例えば日本の100歳以上人口は約6万8000人に上る。具体的な事象として、市場で販売される大人用紙おむつの販売数が、乳幼児用紙おむつの販売数を2012年時点で超えている(ユニ・チャーム実績より)。このまま行けば2053-4年には一億人を切ると予測され、3776年8月12日には日本の人口がゼロとなる。一方高齢化+少子化であるはずなのに待機児童の問題や子育て育児放棄問題も生じている。グローバル化やIT化で雇用不安や所得格差が生じた事が原因の一要素になっている様だ。国際NGOの調査でビル・ゲイツ等世界の富豪上位8人が、約36億人分の富を所有していると言う。富豪の多くはタックスヘイブンを利用し、納税回避を行っている。これでは益々格差が広がり経済は疲弊し、資本主義も破綻する。
もう一つ身近なものに季節はずれの台風多発や、経験が無い程の集中豪雨などの異常気象がある。その原因は一般的に森林伐採やCO2排出などと言われている。南極の氷が溶け出した事で、海水面の上昇や海水温変化が生じ、従来とは違った海流や偏西風を生んでいる。漁業・農業はもちろん、工業までもが大きな影響を受けている。漁獲・収穫の激減や工場不稼働などのリスク回避のため、グローバル化に拍車がかかり、様々な配慮が必要になってくる。こうして見ると、社会問題と言うものは一連で有る事が良くわかる。何処か一つのバランスが崩れると、他にも多大な影響を及ぼす様になる。企業は個人が集まる大きなコミュニティーの一つ。従来のリスク回避やプロモーション性を表裏に据える日本型CSRを排し、我が国ならではの「結いの精神」や倫理観の復興でこの困難を乗り切るCSR活動を指針します。
社会的活動
聞き慣れない名称かも知れませんが、ドコモモ(DOCOMOMO=Documentation and Conservation of buildings,sites and neighbourhoods of the Modern Movement)モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組織(非営利組織)。国際本部との連携のもとで、日本の近代建築の記録・保存・評価・調査や各地での展覧会・見学会・シンポジューム・研究会などの幅広い活動を行うとともに、安易なScrap and Buildが行われない様、取り壊しが予定される近代建築について保存要望書を提出する等の保存活動に取り組んでいます。こうして記録されてゆく近代建築のリストは、今後ユネスコの世界文化遺産の登録につながってゆくものと考えています。最近ではル・コルビュジエ設計(基本設計)の国立西洋美術館本館が2016年に世界遺産登録されました。
当社はメンバーの一員としての活動に留まらず、建築をはじめ文化・芸術・環境に対して研究し、見識を高めながら、決して創造のみを目指す事無く、大切なものを次世代に繋ぐ役割を担って行きたいと考えています。